その後、少年は人工呼吸の甲斐もなく、その夜の内に亡くなってしまいました。
この事でアイスホッケーの防具に関わる安全性が再び問題になりつつあります。
現在のエクイップメントは胴体や腕、手首や足首、頭や脚などはほぼ完全に防御されていますが、顔や首はほとんど露出した状態です。
特にスラップショットなどの強烈なショットを体でブロックすると、当たり所によっては大怪我の原因ともなりかねません。
NHLではブロッキングショットによる死者こそ出ていませんが、2000年にモントリオール・カナディアンズのトレント・マクラーリィがブロッキングショットでパックを喉に受け、気道が塞がれてしまって呼吸ができなくなり、その後意識不明の重体となる事故が発生しています。
幸いその後の治療で一命は取りとめましたが、気道が15%ほど狭くなってしまって、引退を余儀なくされてしまったのです。
NHLでは年々タイトなディフェンス・システムを採用するチームが増えてきており、昨シーズンは30チーム中の24チームが550以上のショットを体でブロックする結果となりました。
これはアイスホッケーの防具がより軽く、強く開発されて来たことで、猛スピードでパックが当たっても怪我をし難くなった事が理由に挙げられます。
パックを体で止めるという点ではゴーリーが一番そういう機会に直面する事になります。
けれども、ゴーリーのヘルメットは顎から下の部分の喉を完全にカバーするようにできていますので、首や喉にパックが当たる事は極めて稀です。
しかし他のプレイヤーは剥き出しの状態ですので、今後安全性の面でエクイップメントがどう改良されて行くのかが注目されるところです。